骨粗しょう症とは
加齢や閉経(女性ホルモンの減少)、カルシウムの摂取不足、運動不足や喫煙などの影響で骨がもろくなり、腰痛を生じたり、骨折しやすくなったりする疾患です。喫煙や、糖尿病などの合併症も原因となります。女性は閉経、骨からカルシウムが溶け出す骨吸収のスピードが速くなり、骨がもろくなりやすくなりますので特に注意が必要です。
検査について
女性は多くの場合、更年期(45~55歳)に閉経を迎える(個人差はあります)ので、60歳前後に一度検査を受けることをお勧めします。当院の骨密度(骨の中のカルシウムの量)の測定は、最も信頼度が高い腰椎、大腿骨頚部をDXA法で測定します。この検査は、二種類の異なるエネルギーのX線を照射して行い、精度が高く迅速に測定することができ、放射線の被爆量が少ないのも利点です。
骨密度検査の他、骨粗鬆症の検査法にはX線検査、血液検査(カルシウム値や骨代謝マーカーの検査)などがあります。
次のような症状の
ある方はご相談ください。
- 以前よりも身長が低くなった
- 背中や腰が曲がってきた
- 背中や腰に痛みを感じる
治療について
骨粗鬆症は、老化や閉経以外にも食事や運動といった生活習慣も大きく関係しています。そのため「骨の生活習慣病」とも言われ、食事・運動療法もこの病気の予防と改善には欠かせません。
食事療法
骨の主成分であるカルシウムやたんぱく質をはじめ、骨のリモデリング※に必要なビタミンD・Kなどの栄養素を積極的に摂りながら、しかもバランスのとれた食生活を送るようにします。
※リモデリング:身体の中で、全身の骨は常に少しずつ作り直されています。骨を壊す働きをする破骨細胞が骨を吸収する一方で、骨をつくる働きをする骨芽細胞が、破骨細胞によって吸収された部分に新しい骨をつくる代謝作用。
運動療法
骨は体重の負荷をかけることで丈夫になりますが、強度の高い運動が必要なわけではありません。ウォーキングのような軽度の運動をするだけでも十分に効果があります。運動は無理をせずに長く継続することが大切です。
薬物療法
骨粗しょう症の診断を受けたら薬物療法が行われます。医師の判断により、骨の吸収を抑制する薬(ビスフォスフォネート製剤やSERMなど)や骨の材料を補う薬(カルシウム製剤や活性型ビタミンD3製剤など)などが処方されます。また重度の骨粗しょう症の場合には、骨の形成を促進する注射薬を使用する場合もあります。
〒244-0817 神奈川県横浜市戸塚区吉田町944-5 KAWARA2F
045-865-5777
- 診療科目
- 整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科
- 院長
- 瀧 直也
- アクセス
- 『戸塚駅東口』より神奈中バス5分、
『ブリヂストン前』下車目の前 - 駐車場
- 4台完備
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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9:00~12:30 | / | |||||
15:00~18:30 | / | / |
休診:木曜、土曜午後、日曜、祝日